『嘘つき姫』あとがきに代えて
坂崎かおる
『嘘つき姫』あとがきに代えて 私の実家には勝手口がひとつあった。 その東京の外れにあった勝手口は、すりガラスがはめ込まれた細めの扉で、塀との隙間の狭い通路につながっていた。主に、生ゴミを捨てるときに使っていたが、勝手口らしい用途は他にもあった。例えば、玄関の鍵を忘れたときは、
2024.03.22「大森 望」の検索結果 : 13件
坂崎かおる
『嘘つき姫』あとがきに代えて 私の実家には勝手口がひとつあった。 その東京の外れにあった勝手口は、すりガラスがはめ込まれた細めの扉で、塀との隙間の狭い通路につながっていた。主に、生ゴミを捨てるときに使っていたが、勝手口らしい用途は他にもあった。例えば、玄関の鍵を忘れたときは、
2024.03.22宮内悠介
ミステリ、SFから純文学まで多才な活躍を続ける作家・宮内悠介さんが、自ら「私の影の代表作」と呼ぶ作品、それが『スペース金融道』。全5話からなるこの連作集の第1話が発表されたのは、SF翻訳家・大森望さんが責任編集を務める書き下ろしSFアンソロジー《NOVA》シリーズで、宮内さんデビューの翌年、2011
2024.03.08津原泰水
昨年急逝した作家・津原泰水による最後の長編小説『夢分けの船』がついに刊行。桐野夏生氏(作家)、大森望氏(書評家・翻訳家)、斉藤壮馬氏(声優)が推薦。音楽と青春と幽霊が奏でる謎 ―― 切なくも美しい青春の物語。 装幀:大島依提亜/写真:横山孝一/モデル:絵理子 四国から東京へ。映画
2023.10.12若竹千佐子
「ひとりで⽣きる」から「みんなで⽣きる」へ ―― 63歳のデビュー作で芥川賞受賞、映画化、そしてドイツ文学賞リベラトゥール賞受賞の快挙! 68万部の⼤ベストセラー『おらおらでひとりいぐも』から6年、「ひとりで⽣きる」から「みんなで⽣きる」へ、若竹千佐子さん待望の第2作!現代社会で仕事や介
2023.06.23西加奈子 初のノンフィクション『くもをさがす』。事前に読んでいただいた書店員・出版関係者の皆様から、たくさんの絶賛の感想をいただきました。誠にありがとうございます。各々の人生を重ね合わせた、胸に迫るエッセイのような感想も多くいただき、私たちが感じた、これは「たったひとりの『あなた』への物語」だと、ま
2023.04.12大森 望
中国SF『三体』の翻訳でも有名な大森望氏が責任編集を務める、日本SF書き下ろしアンソロジー『NOVA』シリーズ。 日本SFの大御所から新人まで、魅力的な作家陣による読切SFが発表されてきた本シリーズの最新刊『NOVA 2023年夏号』(河出文庫)は、全13作を収録。 いつもどおり、日本SFシーンの
2023.04.06西加奈子 初のノンフィクション『くもをさがす』。事前に読んでいただいた書店員・出版関係者の皆様から、続々と絶賛の感想が届いています。本書に寄せられた感想は、とにかく熱い!各々の人生を重ね合わせた、胸に迫るエッセイのような感想も多くいただき、私たちが感じた、これは「たったひとりの『あなた』への物語」だ
2023.03.08池澤春菜(原作:堺三保)
聖夜を祝う全ての人に……近未来のクリスマスの夜、宇宙ステーションV3より優しい奇跡が放たれる。 2018年、映画制作支援クラウドファンディング史上最高の応援金額(ドキュメンタリー/アニメーションを除く)を集めて話題となった短編映画『オービタル・クリスマス』。 製作・監督・脚本は、SF評論
2020.12.22「ダーク・ジェントリー」シリーズがドラマ化されるというニュースが飛び込んできたのは、2016年の年明け頃でした。これは……さあ、この期を逃さず邦訳を出すんだそこのジャパニーズ、と天国のダグラス・アダムスが言っているに違いない。 遡ること10年前——— 天才ダグラス・アダムスの大傑作SFコメ
2017.12.05大森望/豊崎由美
小説界の天使か? 悪魔か? 「文学賞メッタ斬り!」シリーズで知られる大森望・豊崎由美の最凶コンビが、ついにあの村上春樹を大解剖。『騎士団長殺し』に併せて『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』など、村上春樹のこの10年を徹底&痛快に読み解いた『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』よ
2017.04.21ドナ・タート 岡真知子訳
『ゴールドフィンチ1〜4』ドナ・タート 岡真知子訳 美術館爆破テロで母を亡くした少年・テオは、その時美術館から1枚の名画を持ち去った――レンブラントとフェルメールを結ぶ画家、ファブリティウスの「ごしきひわ」。孤児となったテオはそのオランダ黄金時代の小さな名画とともに、波瀾万丈の運命を辿って
2016.09.16穂村弘
『不思議のひと触れ』シオドア・スタージョン 大森望編河出文庫、2004年「本書に収録された「雷と薔薇」は夢の小説。初めて読んだ時、あまりの美しさに耳鳴りがした。スタージョンいいよなあ、ブラッドベリより好きだな、と思っていたら、この本の帯 に「密かに狂わしく嫉妬した(レイ・ブラッドベリ)」と記されてい
2016.03.04森晶麿
『輝く断片』シオドア・スタージョン 大森望編2010年、河出文庫「スタージョンは文体の密度を自在に変えながら、純粋さと獰猛さの綯い交ぜになった短篇を紡ぐ生来のイリュージョニストだ。冒頭短篇「取り替え子」から幻惑されること請け合い。」(森晶麿)『眠りなき狙撃者』ジャン=パトリック・マンシェット 中条省
2016.02.04